雑談

どうにも花粉症によってやっつけられてしまい、余り作業が進まないので今回は少しだけ余談を書いておこうと思う。個人的な気分転換でもある。 この画像は大成に挿絵として書かれていた物をデータに起こしたものとなる。今回は任脈と督脈の二つを掲載してみた…

凡刺者、使本神朝而後入、既刺也、使本神定而気随、神不朝而勿刺、神已定而可施。 およそ刺す者は、本神を集めさせれば而して後に入れ、そのうえで刺す也。本神を定させれば而して気が付随し、(本)神を集めずにしてこれを刺さず、(本)神が定まればこれを…

もう少し細かく奇経八脈歌を見るべきだろうと思い、もう一度分解する事にした。個人的には前回の補足で充分だろうと思ったのだが、やはり書かれている内容が重要であるので、どこまで細分化してもしすぎる事は有るまいという判断をした。事実、奇経の流注と…

鍼灸聚英を読んでいて竇漢卿に関する部分を見つけたので補足としたい。 以前の部分で竇氏八穴に言及したが、それに関しての記述だ。まず以前言及した部分をリンクしておく。 http://d.hatena.ne.jp/kyougetu/20081220 ここ最近展開している内容が標幽賦であ…

拘攣閉塞、遣八邪而去矣、寒熱痺痛、開四関而已之。 拘攣は閉塞、八邪を遣れば而して去り、寒熱痺痛は、四関を開けば而して之を已す。 拘孿者,筋脈之拘束,閉塞者,氣血之不通,八邪者,所以候八風之虛邪,言疾有孿閉,必驅散八風之邪也。 寒者,身作顫而發…

循機捫而可塞以象土、 機捫を循環させ、而して象土をもって塞ぐ 循者,用手上下循之,使氣血往來也。 機捫者,針畢以手捫者,針畢以手捫閉其穴,如用土填塞之義,故言針應土也。 ここのフレーズは楊継州の注釈を見て行かないと何を言ってるのかも良くわから…

観夫九鍼之法、毫鍼最微、七星上応、叢穴主持。 九針の法を観るに豪針は最微、七星の上に応じ、叢る経穴を主持する 言九針之妙,毫針最精,上應七星,又為三百六十穴之計 古代九針と呼ばれる一連の中でも豪針が最も優れていて、それは北斗七星のように絶対で…

軽滑慢而未来、沈渋緊而已至 軽く滑りあなどると而して未だ来ず、沈み渋く緊張すると而してこれ至る 輕浮,滑虛,慢遲,入針之後,值此三者。 乃真氣之未到,沉重,濇滯,緊實,入針之後,值此三者,是正氣之已來 刺鍼の後の針の状態より気血の状態を知る基…

新年心想事成

恭喜發財 萬事如意 五福臨門 新春大吉 五穀豊穣 財源廣進 財運亨通 金玉満堂 千金百順

要識迎随、須明逆順。 迎随を知る事を求めれば、須く逆順を明らかにする事 迎隨者,要知榮衛之流注,經脈之往來也。 明其陰陽之經,逆順而取之,迎者,以針頭朝其源而逆之,隨者,以針頭從其流而順之,是故逆之者,為瀉為迎,順之者,為補為隨,若能知迎知隨…

春夏痩而刺浅、秋冬肥而刺深。 春と夏と痩せているものには浅くさし、秋と冬と肥えているものには深くさす 經云:病有沉浮,刺有淺深,各至其理,無過其道,過之則內傷,不及則外壅,壅則賊邪從之,淺深不得,反為大賊,內傷五臟,後生大病。 故曰: 春病在毫…

謹賀新年

おそらくは日本に20人居ない、ここに用のある皆様 新年あけましておめでとうございます おそらくは日本人以上の人数いらっしゃる、ここに用のあるアジアの皆様 新年の挨拶は旧暦の正月にさせていただきます。

前回標幽賦を少し訳してみると書いたが、単純に何が書かれているのかだけを見るのであれば、どこまで訳す必要が有るのか少し疑問に感じている。実際に書かれている事を表面だけ見て行くのであれば別に訳す必要はないだろうし、内容に踏み込むと、どうしても…

大成において補瀉に関して集中的に書かれているのは四巻(本によっては五巻)の後半である。内経補、難経補瀉、と続く一連の部分だ。黄帝内経の世代から大成の書かれた時代までの補瀉の総纏め的な部分で、鍼灸治療における補瀉の観念がどのようにシフトした…

マクロに見て行くと書いておきながら想像以上にミクロな部分に突入してしまった前回だが、細かい部分に気になる場所が有ると調べて行かないと気が済まない性格なので大目に見ていただきたい。あと、手元に丁度辞書が有って、前々から気になっていた事を調べ…

先日、色々と思うところあって神田に出かけて辞典を購入してきた。今まで使っていたのは普通の日中辞典だったのだが、最近古典を原文のままに読む事が増えたために普通の辞典ではおいきれない部分が出てきてしまったのだ。今まではネットで調べてフォローし…

手厥阴心包络经 配肾.(相火)起天池.终中冲.多血少气.戌时注此. 是动病 手心热.臂肘挛痛.腋肿.甚则胸胁肢满.心中澹澹大动.面赤目黄.喜笑不休.是主心包络. 所生病 烦心心痛.掌中热.盛者.寸口大三倍于人迎.虚者.寸口反小于人迎. 补 用亥时…

時間が空いたが補井当補合に関連する部分の原則と展開を。 まず最初に観念として出てきたのが難経であるらしい。難経に関しては専門のサイトが数多有るのでそちらの方を参考にしていただきたい。基本的に81の短編によって構成されているので読む事自体は短時間…

十三鬼穴考06

補足として鍼灸大全に関して少々。 簡単にその成り立ちを纏めると徐鳳という人が1439年、明の時代の初期に編纂した書物だ。編纂者の名前をとって徐氏鍼灸大全と呼ばれる事もある。この成立年代だが、先日の記載に勘違いして書き込んでしまったので訂正を入れ…

十三鬼穴考05

前回、徐秋夫の十三穴歌にある舌縫を舌下中縫としたのは大成の十三鬼穴歌で「在舌下中縫, 刺出血」と書かれている事、そして千金翼方の十三鬼穴歌では「去舌頭一寸,當舌中下縫,刺貫出舌上」を受けての表現である。では、その場所は?というと舌の下側の縫…

十三鬼穴考04

前回聚英に関して触れたので、その続きとして聚英に書かれている十三鬼穴に関する記述をいくつか抜粋し、その内容を見てみたいと思う。まず、聚英の四巻から二つ。鍼灸聚英4巻下 宋,徐秋夫-鬼病十三穴歌 人中,神庭,風府始 舌縫,承漿,頬車次、 少商,大…

十三鬼穴考03

前回の補足から。 五鍼の最後の饪饪という漢字は日本語には存在していないためフォントによっては判読できないので注意してほしい。(11/16:補足 一応台湾系のサイトから見つけてきた。鋥鋥となる)中国語の簡易な漢字である簡体字が表示できるフォントであれ…

十三鬼穴考02

鍼灸大成の第八巻(本によっては十巻となる)の心邪癲狂門を抜粋する。以下の抜粋は十巻に書かれていたものを転載した。手元の複数の鍼灸大成と比較すると、編集の仕方が異なるために巻数が前後しているようで書かれた内容には差がないことを確認している。…

十三鬼穴考01

十三鬼穴の初出は孫思邈の千金翼方と言われる。孫思邈は孫真人ともいい、薬王などと称される事もある。方剤に詳しく仙人と目される事もあるが、現在は千金要方、千金翼方の作者として知られている。 以下に千金翼方に書かれた十三鬼穴の部分を抜粋する。 針…

試運転

試運転ですよ